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ブックレビュー|「病を根本から治す 量子医学」(小林 健/著、キラジェンヌ株式会社)を読んでの私的レビュー

人間の生きる素の原点を調整する

 

アメリカでも有名な日本人ヒーラー、小林健氏の著書で2016年に初版が刊行されています。
プロフィールによると、医師の親、ユダヤ人の祖父のもとで新潟に生まれ育った小林氏は、「5度の臨死体験」を経るなどし「量子波を目で見てコントロールできるという特殊能力を身につけた」とのことです。

38歳でニューヨークに渡って以来、自然療法医(Ph.d.)として「患者さんの身体にできた『ひずみ』を元に戻していくという量子医学的な手法」を採って多くの方の健康に寄与してこられました。

 

氏の考えでは、私達の身体には元々は病気というものは存在しておらずただ身体が警告として出すサインのひとつで、必ずその原因がどこかにあるはずとなっております。
このあたり、東洋医学的な考え方に通じるものがありますね。その「ひずみ」が生じた際、本来人間の身体には病気を治すための自然治癒力が備わっているはずだが、これを無視して、原因を改善しなかったり無理に薬を長年飲んで症状を抑えていると、重大な病気に至ってしまう。
これもホリスティクな考え方として、昨今ではかなり広く取り入れられている考え方。よくわかります。

 

 

そこで、小林健氏が考えるアプローチは次の通りです。
人間(を含む全ての物質)をミクロに分解するときの最小単位である量子が

私達人間ひとりひとりが「生きる素」といえる原点がここにある、と言います。

これを氏は「素生(そせい)」と呼ぶそうですが、
これは、私達の物質的な身体だけではなく、魂や喜怒哀楽等の感情をも司ります。
従って、この量子(素生)の動きを調整する

つまり私達の心身の元を正すことによって、心身全体が整うのです。

 

恒常性(ホメオスタシス)のスイッチ

 

小林健氏の施術の考え方は、人の身体の恒常性(ホメオスタシス)のスイッチを「オフ」から「オン」の状態に戻すことと言います。
その恒常性のスイッチを入れるために身体のアンテナが反応する情報として、「水」と「愛」が重要だと氏は唱えます。

出来る限り自然の水を飲み、「愛」の感情を常に持つことが重要であるというのは、私達の日常生活にも非常に共感できるものですね。不調や病気がもしあれば、それを「治したい」とポジティブな気持ちを持つことで、身体をつくる60兆個の細胞、更にそれらを構成する量子の波、ゆらぎがポジティブに変化を受け入れるのです。

 

また、水と同じく、口から摂取する「食べもの」も極めて重要なわけですが、テレビや雑誌等のメディアに溢れる食のアドバイス、一定の方法による食事療法もすべてが万人に適しているとは限りません。
「あなたの素生にあった食事」、その人それぞれに合った食べ方が相応しいと考えます。

 

そして前述のとおり、量子は物質的な身体だけではなく、感情や魂も司るので、
当然ながら、身体的な病が引くと精神的にも好転することは往々にしてあり、その例も掲載されています。
つくづく、いわゆる「量子医学」、「波動医学」と言われるものの基本的な考え方は
「心身一如」「病は気から」という東洋医学の根底とこの点においても

シナジーのあるものだと気付かせてくれる一冊です。

 

文責:池辺 長和 営業責任者

 

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2018年03月05日
複雑系について-2